FXで逆に動くのには理由があった!見直すべきポイント7選

FXでエントリーした直後に必ず逆行するのはなぜ?
ロングしたら下がるし、ショートしたら上がる。
もしかして誰かに見られている!?

本記事ではこのような疑問を解決します。

エントリーした直後に値動きが逆行し、損切りで終わるトレードが続いてしまうと冷静な判断ができなくなるものです。

特に、慌てて損切りした後に思っていた方向に相場が大きく動いた場合など、誰かに監視されているような感覚になってもおかしくはありません。

正直言うと、部屋に監視カメラがないか探したことがあります…

しかし、最初にお伝えしておきますが、誰かがあなたのトレードを監視していることはもちろんありません。

エントリー直後に値動きが逆行するのには、しっかりとした原因があります。

そこでこの記事では、エントリー直後に思惑とは逆の動きをしてしまう原因や対策について徹底解説していきます。

この記事でわかること
  • FXでエントリー直後に逆行ばかりしてしまう原因
  • エントリー直後の逆行を減らすための対策
  • 逆行してしまった場合の対処法
目次

【あるある】FXでエントリー後に逆にしか動かないと感じるのは誰もが通る道

エントリーしても常に逆にしか動かない、またはそう感じてしまうのは、トレードの経験不足・スキル不足が原因であることがほとんどです。

逆行するということは、相場の流れに乗れていないということであり、環境認識そのものが間違っている恐れがあります。

つまり、本来ロングの場面でショートでエントリーし、ショートの場面でロングでエントリーしているということです。

いたってシンプルな話です。
トレードがあまり上手ではないということですね。

これはFXを行う誰しもが通る道であり、勝ち組トレーダーの仲間入りを果たすためには乗り越えなくてはいけない壁のひとつです。

しかし、FXにおいて100%勝てる手法がないのと同様、100%逆行しないトレードというのは存在しません。

ただ言えるのは、エントリー直後に逆行しやすいトレードがあるのは事実です。

それを次から詳しく見ていきましょう。

FXを始めて、最初から全てのトレードが思惑通りにいったという人なんて一部の天才くらいしかいません。
一般人はこつこつトレード技術を上げていくしかないです。

FXでエントリーして逆行ばかりする主な原因

FXでエントリー直後に逆行してしまう主な原因として以下の7つがあげられます。

  1. トレードルールがあいまい
  2. 長期トレンドを把握できていない
  3. 逆張りが多い
  4. ブレイクアウトでのエントリーが多い
  5. スプレッドが開いている場面でトレードしている
  6. 値ごろ感でトレードしている
  7. テクニカルorファンダメンタルズどちらかに頼りすぎている

それぞれ詳しく解説していきます。

①トレードルールがあいまい

明確なトレードルールがないと、根拠の乏しいエントリーをしてしまう可能性が高まります。

つまり、相場の流れが不明確で、いつ逆行してもおかしくないようなところでエントリーしてしまうということです。

また、利益確定・損切りポイントについてもあいまいなままだと、実際にレートが逆行した場合には、対応が後手後手となって損失が大きくなる恐れもあります。

FXはギャンブルではありません。
まずはしっかりとしたトレードルールに則ってエントリーすることを心がけましょう。

②長期トレンドを把握できていない

短期足のみで値動きを追いすぎると、大局的な視点が欠けてしまいます。

つまり、長期のトレンドに逆らってトレードしてしまう場合があるということです。

上のチャートは、長期足では上昇トレンドですが、短期足ではダブルトップを形成して下落の形を見せています。

このような局面で短期足に従ってショートでエントリーしてしまうと、エントリーしたそばから逆行する可能性が高くなります。

また、サポートラインやレジスタンスライン、トレンドラインといった抵抗線も、長期足のラインの方が意識されやすいものです。

そのようなライン付近での長期足とは逆方向のトレードは、必然的に逆行する可能性が高くなるので注意してください。

③逆張りが多い

逆張りとは「相場の方向性に逆らって取引する」ことです。

そのため、順張りと逆張りを比較した時に、エントリー直後に値動きが逆行しやすいのは逆張りの方になります。

特に気をつけたいのが、自分では気づかないうちに逆張りっぽいエントリーをしてしまっている場合です。

上のトレードは、一見して上昇トレンドでの順張りのように見えますが、エントリー自体はトレンドラインにタッチしてからの逆張り気味のタイミングです。

このようなエントリーでは、逆行する可能性も高くなるので注意しましょう。

④ブレイクアウトでのエントリーが多い

レンジブレイクや、レジスタンス・サポートのブレイク、高値・安値のブレイクといったブレイクアウトのエントリーは、効果的なトレード戦略のひとつになります。

ただ、デメリットをあげるとすると、いわゆる「だまし」(偽のブレイクアウト)にあうケースも多くあるということです。

レンジをブレイクしたと思ったら、またレンジ内に戻ってくるみたいなことですね。

特に短期足になるほど、ブレイクアウトのダマシに合う確率というのは高くなるので、しっかりブレイクしたのを確認してからエントリーすることをおすすめします。

⑤スプレッドが開いている場面でトレードしている

FXには売値と買値の差であるスプレッドが存在するので、エントリー直後というのは、少なからず含み損を抱えることになります。

通貨ペアや取引する時間帯によっては、スプレッドが大きく開く場合もあり、それを知らずにエントリーしてしまうと、いきなり値動きが逆行してると感じてもおかしくはありません。

そのため、トレードの前には必ず現状のスプレッドを確認するようにしましょう。

⑥値ごろ感でトレードしている

値ごろ感によるトレードというのは、明確なトレードプランがないまま「これだけ上昇したのだからもうそろそろ下がるだろう」といった感じでエントリーしてしまうことです。

日本人は単純に、上がったら売る・下がったら買うみたいにトレードする人が意外と多いんです。

これも一種の逆張りとなり、エントリー直後に逆行する可能性が高いので注意が必要になります。

⑦テクニカルorファンダメンタルズどちらかに頼りすぎている

テクニカル分析とファンダメンタル分析はどちらも重要です。

しかし、一方だけに依存すると、他の視点からの重要な情報を見落とす可能性があります。

例えば、テクニカル指標ではドル円のショートのエントリーのサインが出ていたとします。
しかし、ファンダメンタルズ的には、日米の金利差から円安ドル高の流れが強まったとしましょう。

この場合、テクニカルだけを頼ってショートのエントリーをしてしまうと、すぐに逆行する可能性が高くなります。

そのため、テクニカルとファンダメンタルズ分析をバランスよく取り入れることが必要です。

ファンダメンタルズでいうと、重要指標前は注意が必要です。
値動きが上下に大きく触れる場合があるので、逆行が起きやすくなります。

FXでエントリー直後の逆行を減らすための5つの対策

エントリーしてからの値動きの逆行は、100%なくすことはできませんが極力減らすことはできます。
そのための対策を5つご紹介していきます。

マルチタイムフレーム分析を行う

マルチタイムフレーム分析とは、異なる時間軸のチャートを総合的に分析することを指します。

例えば、日足や4時間足チャートで長期的なトレンドを把握し、1時間足や15分足チャートで短期的な値動きを確認してからエントリーやエグジットのタイミングを図るといった具合です。

エントリー直後に値動きが逆行してしまう最も大きな原因は、間違った環境認識です。

しかし、マルチタイムフレーム分析によって長期的な視点から短期的な視点まで、相場の動向を詳細に把握することで、予期せぬ逆行を回避する可能性が高まります。

さらに、市場が一時的に反対方向に動いても、全体的な相場の流れを理解していれば、慌てずに対処することもできます。

テクニカル指標を併用する

テクニカル指標は、単独で使うよりも組み合わせて使うことで、より信頼度が増します。

特におすすめなのが、トレンド系とオシレーター系のテクニカルを併用することです。

ちなみに、トレンド系のテクニカルというのは、文字通りトレンドを示すインジケーターで、代表的なものは以下の通りになります。

トレンド系テクニカルの例
  • 移動平均線
  • ボリンジャーバンド
  • 一目均衡表
  • パラボリックSAR

一方のオシレーター系のテクニカルは、相場の買われすぎ・売られすぎといった過熱感を分析するためのインジケーターで、代表的なものは以下の通りです。

オシレーター系テクニカルの例
  • RSI
  • MACD
  • CCI
  • ストキャスティクス

これらのテクニカルを組み合わせて使用することで、トレードの精度を向上させることができます。

例えば、移動平均線でトレンドの方向性を確認し、その後RSIでエントリーやエグジットの最適なタイミングを見つけるといった具合です。

このようにテクニカル指標を併用することで、より精度の高いトレードが可能となり、エントリー直後に値動きが逆行する可能性を減らすことができます。

押し目・戻りでエントリーする

押し目・戻りのエントリーは、ブレイクアウトでのエントリーよりも逆行の可能性が下がります。

前述しましたが、ブレイクアウトのエントリーには「だまし」がつきものです。

ブレイクした瞬間に飛び乗りたくなる気持ちもわかりますが、エントリー後の逆行を防ぐためには、押し目・戻りを待つ辛抱強さも必要になります。

ちなみに、押し目・戻りで期待値が高いのは、エリオット波動でいうところの「推進3波」です。

トレード日記をつける

トレード日記は、FX上達のための効果的な習慣のひとつです。

プロのトレーダーであってもトレード日記をつけている人は多いです。

すぐに逆行して損切りしてしまったトレードでも、トレード日記に書き記し後から反省することによって、自身のトレードパターンや環境認識の偏りなどが把握でき、改善へとつなげられます。

ちなみにトレード日記に最低限必要なのは以下の事項です。

  • トレード日時
  • 通貨ペア
  • ロット(取引数量)
  • トレード方向
  • エントリーポイント
  • エントリー根拠
  • エントリー時の感情
  • 利確と損切りポイント
  • トレードの反省
  • チャート画像

多くの場合、FXのトレードというのは一人で行うため、自身の行動を客観視するというのは簡単ではありません。

そのため、すぐに逆行してしまうトレードを何度も繰り返してしまうようなことが起きるのですが、トレード日記をつけることで、そういったミスを減らすことができます。

なお、トレード日記に関しては下記の記事でも詳しく解説してるので参考にしてみてください。

自分にあった通貨ペアと時間軸を見つける

エントリーしてすぐに逆行してしまうトレードを減らすには、通貨ペア選びや使用するチャートの時間足、取引時間帯も重要になります。

普段からボラティリティの高い通貨ペアをトレードしてるなら逆行も起きやすいですし、5分足や1分足でのトレードならわずか数pipsでも大きな逆行です。

また取引時間帯に関しても、値動きが少なくレンジ相場になりやすい東京時間でトレードするなら、価格が動かない分、逆行も起こりにくかったりもします。

逆に、世界中のトレーダーが参戦してくるNY時間はボラティリティがグンと上がるみたいな感じですね。

値動きが逆行したと感じるのは、主観的な部分が多くを占めます。

つまり、トレードスタイルの違いから、10pips以内の逆行を許容できない人もいれば、50pips以上の逆行をものともしない人もいるということです。

そのため、自身のトレードスタイルやトレードプランに合った通貨ペア・時間軸・取引時間帯を見つけることが重要になります。

FXでエントリーしてすぐに逆行してしまった場合の対処法

エントリーしてすぐに逆行してしまった場合、やってはいけないのが感情的になることと思考停止になることです。

求められるのは、冷静かつ迅速な対処になります。
詳しく見ていきましょう。

損切りを必ず設定する

損切りは、想定外の逆行による損失を防ぐためのひとつの手段です。

したがって、エントリーしてすぐに逆行した時点で、損切りは必ず設定しておくようにしましょう。

例えどんなに自信があるトレードだったとしても、最初の逆行からそのまま思惑とは違う方向に大きく値動きが進んでいく可能性は否定できません。

しかし、損切りを設定してさえおけば、どんな値動きにも冷静に対処できます。

特にFXを始めて間もない方こそ、必ず損切りを設定するようにしましょう。

一番やっちゃダメなのが損失をそのままにする「塩漬け」です。

ポジションを手仕舞いトレードプランを検証

エントリーしてすぐに逆行するということは、場合によっては損切りを設定するだけでなく、ポジションを手仕舞ってトレードプランそのものを見直す必要があります。

特に、要人の発言や地政学的リスクなど、突発的なファンダメンタルズの変化があった際には、それまでの値動きが一変する恐れがあるので注意が必要です。

そのため、エントリーしてすぐの逆行があった場合には、一度撤退してからトレードプラン自体を見直すことも視野に入れておきましょう。

損失が膨らんで、退場せざるを得ないほどになったら元も子もありません。
素直に出直すべきですね。

【上級編①】両建てする

これは上級編になりますが、エントリーしてすぐに逆行した場合、当初のポジションに加えて、新たに逆行した方向にポジションを取り、相場の動きを確認するという方法もあります。

つまり、リスクヘッジのために買いと売りの両建てを行うということです。

逆行が一時的なもので、すぐに当初のトレードプラン通りに値動きが進めば、リスクヘッジのためのポジションは決済し、反対に逆行が続くようだと当初のポジションを決済します。

ただし、判断やタイミングを間違えると、両方のポジションがともに損切りということにもなりかねません。

あくまでも上級者向けの対処法になるので注意してください。

経験と素早い判断が必要です。

【上級編②】ナンピンする

ナンピンとは、価格が逆方向に動いて含み損が発生している際に、最初のポジションをさらに増やすことによって、平均取得単価を下げる(売りの場合は上げる)手法です。

買いのナンピン
売りのナンピン
ナンピンの例
  1. ドル円を140円でショート
  2. 逆行したので141円でショート追加
  3. さらに逆行したので142円でショート追加

→(①140円+②141円③142円)÷3=141円

※ナンピンして平均取得単価が141円に上がったことによって、当初の思惑通りに価格が下落すればそれだけ大きな利益になる

もちろん、そのまま逆行してトレンド自体が転換する場合もあります。

そのためリスクも大きく、確たるトレードプランと追加ポジション分の十分な証拠金が必要になるので注意しましょう。

ナンピンは超上級者向けですね。

まとめ

FXでの取引において、エントリー直後に相場が逆行するという経験は、トレーダーなら誰もが通る道であり、乗り越えるべき壁のひとつです。

最後にエントリー直後に逆行する主な原因と逆行を減らすための対策についてまとめておきます。

FXでエントリー直後に逆行ばかりする主な原因
  1. トレードルールがあいまい
  2. 長期トレンドを把握できていない
  3. 逆張りが多い
  4. ブレイクアウトでのエントリーが多い
  5. スプレッドが開いている場面でトレードしている
  6. 値ごろ感でトレードしている
  7. テクニカルorファンダメンタルズどちらかに頼りすぎている
FXでエントリー直後の逆行を減らすための5つの対策
  1. マルチタイムフレーム分析を行う
  2. テクニカル指標を併用する
  3. 押し目・戻りでエントリーする
  4. トレード日記をつける
  5. 自分にあった通貨ペアと時間軸を見つける

エントリー直後に値動きが逆行するのには原因があります。

しっかりと原因を把握し、しかるべき対策を取ってトレードを重ねていきましょう。

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この記事を書いた人

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